LINEに、短いメッセージが届きました。
「見積もりはいりません。そのまま片付けてもらって、終わったら請求してください」
正直に言うと、少し驚きました。ゴミ屋敷の片付けは、通常なら無料見積もりで金額を確認してから日程を決めるのが安心な流れです。でもこのお客様は、それさえも省きたい——つまり、部屋を見られる回数を一回でも減らしたいというご希望でした。
私たちはそのお気持ちを尊重し、お約束の日時に伺い、作業し、お客様と一度も顔を合わせることなく完了しました。お支払いはお振込。お客様がご自宅に戻られたのは、私たちが退出した後です。
この記事では、飯塚市で実際に行ったこの「非対面のゴミ屋敷片付け」の流れを紹介しながら、電話なし・写真なし・立ち会いなしでも依頼できる仕組みを詳しく説明します。「業者に部屋を見られるのが恥ずかしい」「誰にも会いたくない」——その気持ちのせいで何年も動けずにいる方にこそ、読んでいただきたい内容です。
なぜ、写真も見積もりも「なし」でいいのか
私たちのLINE相談では、お部屋の写真は必須ではありません。
理由はシンプルで、ゴミ屋敷のご相談で最大のハードルは料金でも作業でもなく、**「見られる恥ずかしさ」**だと知っているからです。写真を求められた時点で連絡をやめてしまう方が、実際に多くいらっしゃいます。
だから当社の基本の流れはこうです。
| ステップ | 内容 | 顔を合わせる? |
|---|---|---|
| ① LINEで相談 | 間取りと状況をひとことで(写真は任意) | 会わない |
| ② 無料見積もり | ご希望があれば現地で正確な金額を提示 | 短時間だけ会う(省略可) |
| ③ 作業日を決定 | ご都合の良い日時を指定 | 会わない |
| ④ 当日の作業 | 立ち会いあり/なしを選択 | 選べる |
| ⑤ お支払い | 現金・お振込 | 振込なら会わない |
今回のお客様は②を省略し、④も立ち会いなし。最初のLINEから最後のお振込まで、一度もお会いしていません。 それでも作業は何の問題もなく完了します。
【実例】飯塚市・スタッフ3名・作業2時間の記録

見積もりなしでのご依頼だったため、当日の物量が読めません。そこで私たちは多めの3名体制で伺いました。少なければ早く終わるだけ、多ければそのまま対応できる——見積もりを省略する場合、リスクはお客様ではなく私たちが持つ形にしています。
実際のお部屋は、衣類・段ボール・生活用品が床を覆っている状態でしたが、堆積は浅く、結果として約2時間で作業完了。
このとき徹底したのが「要る物は残す」仕分けです。事前にLINEで「残してほしい物」を伺っておき、ハンガーラックの衣類、家具、指定のあった品はそのまま。処分したのは明らかなゴミと「不要」と指定された物だけです。立ち会いがなくても、この事前指定があれば「勝手に捨てられた」は起きません。

作業後は、床が見える状態に。完了のご報告は写真をLINEでお送りし、内容をご確認いただいてからお振込——ここまで一度もお会いしないまま、このご依頼は終わりました。
費用:80,000円(スタッフ3名・2時間・処分費込み)
「会わずに終わる」ための仕組み、全部見せます
今回のお客様のように在宅を避ける方法だけでなく、遠方にいながら完結する方法もあります。当社が実際に行っている非対面の選択肢です。
| 方法 | こんな方に | 仕組み |
|---|---|---|
| LINEのみで相談 | 電話が苦手 | 通話ゼロ。メッセージだけで日程まで確定 |
| 写真なし相談 | 部屋を見せたくない | 間取りと「床が見えるか・腰まであるか」の2点だけでも概算可能 |
| 立ち会いなし作業 | 会いたくない・忙しい | 鍵の受け渡しのみ。作業中の在宅不要 |
| 鍵の郵送 | 遠方に住んでいる | 追跡できる方法(書留等)で鍵をお送りいただき、完了後に返送 |
| 振込精算+写真報告 | 現金の受け渡しを避けたい | 作業後に完了写真を送付→ご確認→お振込 |
特に「鍵の郵送」は、こんなご事情の方に使われています。
- 転勤や進学で福岡を離れたが、以前の部屋がそのままになっている
- 長期の出張・入院から戻る前に、部屋をリセットしておきたい
- 生活が変わって(在宅勤務の終了、体調の変化など)、溜まった物を片付ける気力が戻らないまま数年経った
- 離れて暮らす家族の部屋を、本人と業者を会わせずに片付けたい
「今さら誰かに説明するのも億劫」という状態は、怠けではありません。時間が経つほど説明が難しくなるのは当たり前のことです。だからこそ、説明を最小限にした頼み方を用意しています。
「見積もりなし」の正直な注意点
ここは包み隠さず書きます。見積もりを省略する頼み方には、メリットとデメリットの両方があります。
メリット:部屋を見られる回数が減る/最短で作業日が決まる/心理的ハードルが低い
デメリット:総額が当日まで確定しない/物量が多い場合、想定より高くなる可能性がある
そこで当社では、見積もりなしのご依頼の場合、事前にLINEで「上限額」を決めてから伺います。「この金額を超える場合は作業前に必ず連絡する」というルールです。当日、物量が想定より多くても、勝手に金額が膨らむことはありません。逆に今回のように物量が少なければ、請求はそのぶん下がります(多めに頂くことはしません)。
「見積もりなし=言い値」になっている業者もいる中で、この上限方式が、会わずに頼んでいただくための最低限の誠実さだと考えています。
よくある質問(FAQ)
本当に一度も会わずに終わりますか?
可能です。今回の飯塚市の事例は、LINE相談→立ち会いなし作業→写真報告→お振込で、最初から最後までお会いしていません。鍵の受け渡しも郵送で代替できます。
鍵を郵送するのは不安です。
追跡と受領記録の残る方法(簡易書留等)でお送りいただき、受領・返送のタイミングは都度LINEでご報告します。作業完了後は速やかに返送します。
立ち会いなしで、必要な物まで捨てられませんか?
事前に「残す物リスト」をLINEで共有いただきます。判断に迷う物(書類・写真・貴重品らしき物)は処分せず、まとめて保管し写真でご確認いただきます。
電話は本当にかかってきませんか?
LINEのみのやり取りをご希望の場合、こちらから電話をかけることはありません。すべてメッセージで完結します。
遠方からでも頼めますか?
可能です。福岡県外にお住まいの方が、福岡に残した部屋やご実家の片付けを鍵の郵送で依頼されるケースは珍しくありません。
費用はどのように決まりますか?
通常は無料見積もりで確定します。見積もりを省略する場合は、事前に上限額を合意してから伺い、実際の物量が少なければ請求額は下がります。
まとめ:恥ずかしさは、頼まない理由にしなくていい
ゴミ屋敷の片付けを何年も先延ばしにしている理由が「お金」ではなく「見られたくない・会いたくない・説明したくない」なら、その全部を省略した頼み方があります。LINEにひとこと、「片付けてほしい」だけで大丈夫です。写真も、電話も、立ち会いも、いりません。
→ 同じ「誰にも知られたくない」シリーズ:
水漏れで大家さんが来る前の緊急片付け / 「黄金のペットボトル」の部屋を片付けた話
本記事は2026年7月22日に飯塚市で実施した実際の作業事例です(掲載はご依頼主の同意を得ています。個人が特定される情報は変更・加工しています)。作業:福岡片付け隊(自社スタッフ3名・下請けなし)









