家の中にたまった多量のゴミをどう片付けるか、自分で手をつけるか業者に頼むか、悩む方も少なくないでしょう。どう判断すればいいのかアドバイスがほしいと思っているなら、この記事をチェックしてみてください。
こちらの記事では、ゴミ屋敷の問題に対するアプローチを、フィールドで活動する専門家が具体的に説明します。ゴミ屋敷の対処法に迷っている方は、この情報を活用してみてはいかがでしょうか。
ゴミ屋敷の対応は、自分でやるかプロに頼むかどっちがベスト?


ゴミ屋敷の問題をどう取り組むかは、人それぞれ異なります。一部は自分の手で解決しようとし、一方でプロの手を借りる人もいます。それでは、どのアプローチが最も有効か。まず、コストや労力を考慮して、部屋の具体的な状態を基に、最良の方法を見ていきましょう。
少しのゴミならば、自分での片付けが適している
日常のゴミや雑多なものがちょっと散らばっている程度なら、自分での対応が適切です。いくつかの大きなゴミ袋を使えば、その問題は解消されるでしょう。大きなゴミ袋10枚程度で片付けられそうなら、挑戦してみるのも一つの方法です。しかし、10枚以上必要と感じたり、身体的に難しいと感じる場面では、専門の業者へ依頼することを考えると良いでしょう。
ゴミが大量にある場合は、プロに頼むのがベスト
ゴミがあふれるほどの状態や、多くのゴミで部屋が埋まっている場合、専門の清掃業者に相談するのが最善策です。独力での片付けには限りがあり、さらにはけがやゴミの正しい処分方法の懸念が考えられます。
もし、自力での片付けが難しいと感じる場面があれば、専門家の力を借りることを検討してください。
予算の制約から自力で片付けようとする際の4つの潜在的な問題
「予算が限られているから、自分でゴミ屋敷を解消しよう」と考える方も少なくないでしょう。
ただ、自ら手をつけてゴミ屋敷の問題に取り組むことには、4つの潜在的な問題が考えられます。行動する前に、これらの点をよく考慮してみてください。
片付けを途中で止めてしまうリスク
多くの人がゴミ屋敷の整理を開始するものの、圧倒的な量や終わりの見えなさから、完了する前に挫折してしまうケースが少なくありません。疲労はもちろん、時間が経つにつれてのモチベーションの低下が考えられます。
結果として、問題が未解決のまま、ゴミが再び増加してしまう恐れがあります。特に、整理や片付けの習慣が無い人にとって、このリスクは高まります。
片付け時の負傷の危険性
ゴミ屋敷を整理する際、山となったゴミが崩れて身体を傷つける、鋭利な物体に足を取られるなど、ケガのリスクが伴います。また、ゴミ屋敷は細菌が繁殖しやすい場所であるため、ケガの際の感染の危険性も考慮しなければなりません。大量のゴミの処分時には、これらの危険性を十分に認識して行動することが求められます。
正しく分別しないとゴミの回収が拒否される可能性がある
ゴミ屋敷の整理には、ゴミの正確な分別が欠かせません。各自治体によりゴミの分別ルールは異なり、適切に分別されていないゴミは回収されないことも。一度片付けたものの、分別が不正確で回収を拒否されるというリスクも考慮する必要があります。自分での片付けを検討する場合、事前に地域のゴミの取り扱いルールを理解しておくことが大切です。
膨大な時間が消費されるリスク
ゴミ屋敷の状態によっては、整理・片付けに多くの時間が必要になります。一生懸命に取り組むものの、期待通りの進捗が得られないことから挫折する人もいます。
さらに、ゴミ屋敷の整理を開始しても、新たに物を散らかしてしまうことがあるかもしれません。個人の性格や取り組み方により、自力での整理が効果的でないことも考えられます。そのため、大規模なゴミ屋敷の場合、専門業者に依頼することを検討するのが賢明です。
ゴミ屋敷の整理・片付けのステップ


ゴミ屋敷の問題は、自分で取り組むか、専門業者に依頼するかの2つの方法があります。特に、専門業者に問題を任せるという選択をする人は少なくありません。
この文章では、ゴミ屋敷の解決に必要な手順を4段階で詳しく解説します。以下の手順を参考に、適切な行動をとってみてください。
住空間のゴミの状態を詳しく知る
まず最初に、住んでいる家や部屋のゴミの状況を正確に理解することが大切です。
以下のカテゴリで、現在の状態を判断してみましょう。
- レベル1:短時間できれいにできる
- レベル2:常態的に散らかっている
- レベル3:自らが「汚い」と感じるレベル
- レベル4:整理が難しいほどの乱れ
- レベル5:明らかに「ゴミ屋敷」と認識できる
また、特にゴミが多い場所や部屋の写真を撮影しておくと、後で役立ちます。ゴミの状況をしっかり把握することは、業者との相談時の大切な情報となります。
複数の業者から見積もりを取得
ゴミの状態を確認したら次に、専門の清掃業者に見積もりを依頼します。悪徳業者を避け、適正な価格での対応を求めるために、複数の業者から見積もりを取ることがベストです。
中には、適切な価格よりも高い見積もりを出す業者も存在するので、情報を事前に入手しておかないと、余計な費用がかかることも。適切な対応を求めるためにも、数社の見積もりを比較しましょう。複数の業者に同時に見積もりを依頼することも可能ですので、迷っている業者があれば、気軽に連絡してみると良いでしょう。
具体的な作業内容を明確にする
清掃業者を選定したら、どのような整理・片付けを依頼したいのか、具体的な内容をしっかりと話し合いましょう。以下のような点を明確にしておくことで、後々の誤解を避けることができます。
- 対象となる部屋やエリア
- 実施する作業の詳細
十分な計画をしておくことで、「この作業は頼んでない」「この部分も片付ける予定だった」というような不明点が生じるリスクを低減できます。また、多くの清掃業者は、ゴミの整理に加えて、ハウスクリーニングのサービスも行っています。部屋の床や壁が汚れている場合、ハウスクリーニングも依頼するのがおすすめです。
作業の成果を確認し、料金を支払う
作業が終了し、業者から完了の報告を受けたら、しっかりと成果を確認しましょう。ゴミがきちんと片付いているか、そして打ち合わせ通りの結果になっているかを確かめることは欠かせません。作業内容に問題がなく、ゴミ屋敷の状態が改善されていれば、提示された請求書に従って料金を支払うようにしましょう。
ゴミ屋敷を改善した後の3つの継続的対策


ゴミ屋敷の問題を自分で、あるいは専門業者の力を借りて解決できた方も多いでしょう。しかし、一度整理しても、再びゴミが溜まるリスクは常に存在します。それは、単に片付けただけでは、以前の習慣が変わっていない可能性があるからです。
そのため、再び同じ状態に戻らないように、以下の3つの対策を実践してみてください。
床に物を置かない原則を守る
ゴミ屋敷を解消した後は、何もかも床に置かないというルールを設けることをおすすめします。日常の中で物を床に置く習慣がある人もいるかもしれませんが、床に放置された物は、つい後回しにしてしまいがちです。この悪習をやめ、物を床に置かないルールを徹底することで、部屋が散らかるのを予防することができます。
新しく物を持ち込む際は同じ数だけ手放す
日常的にたくさんのアイテムを購入する傾向にある人は、「新しいものを1つ手に入れるたび、古いものを1つ手放す」という原則を採用して、ゴミ屋敷状態を防ぎましょう。ゴミ屋敷の背後には、整理せずに物をため込む習慣があります。
ゴミ屋敷の問題をクリアしたら、物の増加に特に気をつける必要があります。似ている物や同じ機能を持つ物を新しく手に入れたら、使っていない物を1つ捨てるという原則を確立することをオススメします。
「本当に必要か?」と感じたら処分を考える
家の中のアイテムで「本当にこれは必要?」と疑問に思った時は、それを処分する選択をしましょう。ゴミ屋敷になる主要な要因の1つは、「将来使うかも」という理由で、実際には使用しない物を保持してしまうことです。
大体の場合、疑問に思ったアイテムは使用されることはありません。そのようなアイテムを保持し続けると、再びゴミ屋敷状態に戻ってしまう可能性が高まるので、思い切って処分する勇気をもちましょう。
ゴミ屋敷対策の推奨策
ゴミ屋敷の問題を効果的に取り組む際は、プロの清掃業者への相談が最も効果的です。また、「予算が足りない」という理由で一人で片付けようとすると、ケガの危険性や問題が解決しきれないリスクが伴います。
安心して、そして効果的にゴミ屋敷の悩みを取り除くために、このテキストのアドバイスを活用して始めてみましょう。速やかにゴミ屋敷の状態を改善したいなら、まずは片付けの専門家に助言を求めるのがベストです。片付けや清掃の相談については、七福神までお気軽にお問い合わせください。